札幌市には「札幌」の名前がついた石があります。札幌軟石と呼ばれた石です。札幌軟石は凝灰岩という火山性の岩石です。札幌軟石は札幌から車で南に向かい1時間ほどで到着する湖、支笏湖ができた時の火山活動で生まれたものだそうです。

 

古くは札幌以外でもビルの建築材料として重宝されていたようです。小樽運河沿いに立ち並ぶ倉庫群も、昔は札幌軟石が多く使われておりましたが、小樽の観光化が進むにつれ倉庫としての活用が減少しました。今では小樽運河沿いに並ぶ倉庫もレストランなどのお店に変わってきました。しかし、札幌軟石で作られた倉庫の特徴として新たに窓が作れないなどの改造が難しく、徐々に壊されていったようです。

 

札幌市内に観光で見えられた際には、大通り西13丁目にある旧裁判所跡(今現在は札幌資料館として使われておりますが、以前は北方文芸という北海道の文壇も事務所として利用していた文化的な存在でした。現在は確認しておりません。)の建物で見る事ができます。なお、建物正面入り口頭上にある丸い部分は裁判所として使われていた時には、裁判所のマークがはいっていたそうです。