手稲山の石≪安山岩≫

《市民に親しまれている手稲山≫

手稲山は札幌の中心部から西に位置する標高1023,1mあり札幌近郊では最も高い標高で、札幌の繁華街からも見る事ができます。1972年には日本及びアジアでは初めての冬季オリンピックが札幌で開催されました。手稲山はアルペンスキー会場として男女回転、大回転、リュージュ、ボブスレーの会場となりました。手稲山の頂上付近は岩石の壁で包まれております。特に男子大回転コースとして使用された北壁は、岩石の壁でおおわれております。では、手稲山頂上付近の岩石はどんな種類の岩石なのでしょうか。そんな興味から石ガールは、いざ手稲山へ!

 

地質図を調べてみますと手稲山の地質は、安山岩、凝灰岩などで構成されていました。平和の滝登山コースから手稲山を登り、標高720m付近から900m付近に広がるガレ場は、約2m~3mの大きな安山岩(輝石安山岩)がゴロゴロと積み重なり山を形成しています。大きな石がどこまでも広がり圧倒されます。ある専門家の説明によりますと、頂上付近の崖が崩れたのだと言っていました。しかし、頂上の崖部分の岩石が崩れたと考えますと、その説明では地形的にかなりムリがありそうです。

この時の同行者は「4年前に登った時より石が小さくなっている」と・・・・いっておりました。体力に自信のある石好きの方。石が小さくなる前に、ぜひガレ場まで登ってみてください。

輝石安山岩です。白色の斜長石と黒色の輝石が目立ちます。いずれも鉱物の大きさは2mm以下の細粒です。