札幌硬石(石英安山岩)は約1000万年~1500万年前、地上の深い所から地表1~2㎞まで上昇したマグマが固まってできた岩石です。地殻変動で、硬石山(標高371m)ができたそうです。

新しく北海道の首府として建設が始まった札幌に石材を使用するために明治5年頃に硬石山を発見。明治6年から採掘が始まりました。建物の骨材、道路の敷石などに使われ、札幌軟石に対して札幌硬石と呼ばれてきました。硬石は赤レンガ庁舎として親しまれている旧道庁本庁舎など、建築物の礎石として需要な石材となり、戦前は建築物の土台や石垣として利用されていましたが、コンクリートの普及に伴い、硬石は建築材から、コンクリート原料や道路舗装用の砕石として使用されています。札幌硬石は、札幌軟石と並び札幌の歴史に深くかかわり札幌の街を支えてきた石です。