琴似発寒川の石≪安山岩≫

琴似発寒川は、札幌市西区西部にある手稲山の南を源流とし、山あいの小川を集めながら緩く南北に振れる曲線を描いて東に向かう。平和の滝から平地に出て北東に向かい流れる川です。以前は発寒川と呼ばれ石狩川から海に達していましたが、明治19年土壌改良のため掘削がおこなわれ手稲山ふもとの上流から新川までを琴似発寒川と呼ぶようになったそうです。昔は・・・発寒の地名から「発寒川」と呼ばれた琴似発寒川。アイヌ語でハッシャム「桜鳥のような鳥の多い所」という意味の説があるそうです。

 

上流は森の中を、中下流では住宅地の中を通り、中流部の河岸には公園が設けられ、春には両岸に美しい桜が咲き、川には鴨も住み着いていたり・・・と、市民を楽しませてくれる憩いの場所になっています。琴似発寒川から取られた水は札幌市の水道に使われているそうで、その水の影響からなのか?鮭が遡上する川としても知られ稚魚を放流せず自然のままで遡上してくるそうです。上流は、山岳会などの沢登りの入門につかわれている沢だとか・・・様々な活躍をしている「琴似発寒川の石」はどんな石があるのか?と、見にいってきました。

発寒の地は、手稲山麓の西区平和から発寒にかけて

発寒扇状地をつくっています。文献によると主に安山岩礫とか。石は丸く5㎝前後の灰色~黒寄りの石が多かったです。

近くで見ると石1つずつはこんな様子。雨が降っていたので石の表情がかわりずらかったですが・・・やはり安山岩が多かったです。

割ってみたら緑色と黄色。

琴似発寒川の源流の地質資料を見てみると凝灰岩を伴う「変朽安山岩」や安山岩・頁岩を伴う「各種安山岩質集塊岩」となっているので手稲山から平和を通り流れ着いた石なのかもしれないですね。次回は、もう少し上流に行ってみたいと思っております。